ウイリアムテルとは1986年~1990年にかけて発行された
プラチナ貨、パラジウム貨である。
大別すると
ウイリアムテル親子像(プラチナ貨) 1986 〇1987
ウイリアムテル老人像(プラチナ貨) 〇1988 ◎1989 ◎1990
ウイリアムテル息子像(パラジウム貨) ◎1989 ◎1990
以上はプルーフ貨であるが、わずかに未使用貨も発見されている。
(私は現物を見たことがない)


このうち最も稀少価値が高いのは老人像の1989年銘であり、次いで息子像の1989年である。
ウイリアムテルは大量に発行され、枚数だけ見ると射撃祭の半分を占めるほどだった。
しかし、発行後まもなくプラチナ、パラジウム価格が大暴騰したため、ディーラーは
手持ちのコインを全て溶解して、地金として売却してしまい、現在残っているのは
アンチクア社に残っていた分の一部であった。
そしてアンチクア社は付加価値をつけるため、グレーディングしてから販売している
からノンスラブで流通しているものはわずかであると推定できる。
NGCにおける鑑定枚数は下記の通りである
親子像 86年 138枚
87年 34枚
老人像 88年 58枚
89年 10枚
90年 21枚
息子像 89年 22枚
90枚 24枚
ちなみに同年代の金貨の鑑定枚数は次の通りである
84年 41枚
85年 49枚
86年 44枚
87年 44枚
88年 46枚
89年 43枚
90年 44枚
金貨はノンスラブでコレクションに入っているものも
少なくないが、テルはほとんどない。
そう考えるとウイリアムテルがいかに稀少か明らかである
ちなみに金貨で最も難しいといわれる四天王金貨ですら
次のような枚数が記録されている。
96年 25枚
97年 30枚
98年 43枚
99年 29枚
いかにウイリアムテルの稀少価値が高いかということが
お分かりいただけると思う。
私は上記7枚を全て持っている。
購入したころには89年でさえ30万円で買えたのだが
今は地金価値だけで40万円位する。
オークションでも86年以外は滅多に出てこなくなったが
資産株としてコツコツ拾っていけばよい。
発行枚数だけを見て60000枚もでているからつまらない
という見方も少なくないが、現存数は金貨の半分以下
であるのは確実だからオススメである。
ちなみに私は2015年12月6日の日本コインオークションで
ハーマンオーナーから「貴方こそ真のチャンピオンである」
と栄誉の任命を受けたが、その席で推奨されたのが、
このウイリアムテルなのである。
そして、その時、推奨理由として大部分、溶解されたという
話を聴いたのだ。だから素直に信じて良いと思う。
異色の存在として注目して欲しい