12.射撃祭カタログ

 2015年にはAntiqua Coins社から待望のカタログが発刊された。著者は社長のミハエル・ハバリング氏。A5で88ページの極めてシンプルなカタログでした。

(今は事実上、絶版になっており、第2版も出ていないので、事実上、自費出版した私のアルバムが、代役を務めております。)

 構成としては次の通り。

①近代射撃祭コイン(1842~1939年) 27種類

②近代射撃祭Essais(試作貨)     22種類

③現代射撃祭金貨(1984~2015年)  32種類

④現代射撃祭銀貨           33種類(84年のUNCタイプ含む)

⑤現代射撃祭Essais(試作貨)      45種類

⑥現代射撃祭ピエフォー金貨      35種類(1990,1991,2004は2種類)

⑦現代射撃祭プラチナ貨        12種類

⑧ウイリアムテルシリーズ       11種類(UNC4種含む)

⑨現代射撃祭記念貨          5種類

⑩現代射撃祭手替わり金貨・銀貨    8種類

  合計              238種類

 特に目を引いたのが⑤のEssaisと⑩の手替わり金貨・銀貨、それに⑥⑦のピエフォー金貨及びプラチナ貨。価格はほとんどが「-」のなのだが、稀少すぎて値段のつけようがないという意味です。

 Essaisでは発行1枚~3枚のものがゴロゴロありました。本来、博物館に入るようなものが、カタログに載っていて、発行枚数まで載っていました。

 ピエフォー金貨は毎年発行されており、プラチナ貨は最初の頃はランダムに出ていましたが、2008年以降は毎年出ていることがわかりました。

 価格はほとんどが「ー」となっていて、オークションでないと入手できないことを暗示していました。

 手替わり銀貨は1988,1989,1992,2004,2005,2012年に発行されていて、エッジがギザギザだったり、スペルが違ったりしていました。発行枚数は50枚から75枚と非常に少なく、これは確実に人気が出ると思いました。

 そしてふとコレクションの銀貨を見ると、この手替わりが何枚も含まれていて狂喜した記憶があります。

 金貨も銀貨も完集してしまい、次に何を集めて良いかわからなくなったときに、たくさんの魅力的なコインを紹介されて、俄然、熱中しました。

 コインショウや、オークションが近づくと持っていた中国株を換金して、軍資金を用意していました。

 一冊のカタログが出たことがきっかけで視界が大きく開けたのです。

ただEssaisにしてもピエフォー金貨にしても、入手ルートが確立されたわけではなく、暗中模索の状態でした。

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