
私はチャンピオンを名乗っております
コインコレクターは貴重なコレクションほど隠したがる。
オークションで入手するには全てのライバルに勝たなければなりません。
一身にジェラシーを浴びる覚悟が必要です。割に合いません。
値上がりすれば、ご馳走してくれなどとたかられるかもしれない(笑)。
珍しいコインをたくさん持っていても公表するメリットなど無いのです。
だから世界広しといえど、私がチャンピオンですと名乗る大うつけ者は私ぐらいではないでしょうか。
でも、私は射撃祭が大好きで、このシリーズをモダンコインでトップクラスの人気シリーズに育てたいと思っています。
だからあえてコレクションを公開して皆さんにその美しさを知ってもらい、人気をもっともっと盛り上げたい。そのためには客寄せパンダになっても良いと思っています。
射撃祭コインは1984年から毎年発行されており、次のコインがあります。
1.金貨 昔は額面が1000フランで、1995年から500フランになり、重量も半分ぐらいになりました。直径は26ミリ、31ミリ、33ミリ、37ミリと色々あり、価格は1枚当たり20万円~100万円位。チャンピオンですから、勿論、全部持っています。
2.銀貨 発行時から直径37mm、重量25グラムというサイズで、額面も50フランで変わりません。並べると重厚感があってとてもキレイです。コイン界では古い銀貨はトーンといって色々な色に変色するのがシブくて良いといわれていますが、私は誰が何と言おうとピカピカに光り輝く銀貨が好きですね。価格は1枚当たり2万円~15万円位ですね。
銀貨で特記すべきは41枚全てグレードがNGCで70UCで揃っていることです。コインにはNGCとPCGSという国際的なグレードの鑑定機関があって、鑑定を依頼すると点数を書いたプラスチックケースに入ってかえってきます。70点満点を取るのは凄く厳しい基準があるのです。41枚もあれば、金型の出来が悪い年も少なくなく、全てを70点満点で揃えるのは至難の業です。コインを集めている方はご存知だと思いますが、70点を取ることは容易ではありません。69点なら30000円で買えるものが70点だと60000円したりするわけです。コインの価格は需給関係できまるわけですから、人気の無いコインでもものすごい高値がつくことも少なくありません。これを70点で揃えることはド根性と根気と運が必要です。私の知っている範囲では70揃えを持っている人はひとりの友人しかいませんね。これだけで世界的コレクションということができます。
3.ピエフォー金貨 1の金貨とは別に毎年6枚ずつ発行されている金貨です。
上の写真は私のコレクションで最も重要なパーツで、1枚目、2枚目のプラチナ貨を除いて全部ピエフォー金貨です。私は1984年~2024年まで、特別版を含めて44枚全て持っております。勿論、コンプリーターは世界広しといえども私だけです。
4.プラチナ貨 以前は時々発行されていたのですが、2008年以降は毎年発行されることになりました。上の写真の1枚目、2枚目は1990年、1994年のもので、世界に1枚しかありません。
私がチャンピオンに本気になりたいと思ったきっかけをつくってくれたのはこの2枚です。2008年以降は毎年3枚ずつ出ていますが、オークションに出れば180万円以上になると思います。私は発行元から直接購入した8枚を含め、12枚持っています。
5.ピエフォー銀貨
通常の銀貨の3倍の厚さの銀貨が2014年以降毎年発行されており、最近の人気アイテムになっております。発行25枚ですから入手は超難関です。全部持っているのは恐らく世界で5人位ではないでしょうか。私は勿論全部持っています.
6.1000フラン金貨
2017年から毎年25枚ずつ、VIP用の金貨が出ています。価格は90万円~130万円位。また、2017年だけは発行9枚の銀貨があり、銀貨では最難関です。私は全部持っています。
7.試作貨
コインを試作するために作ったもので約70種類あります。そして半分ぐらいは発行枚数1枚という激レアアイテムです。私は50種類以上を持っていて、そのうち32種類はオンリーワンです。大半は発行元アンチクア社のミハエル社長から譲り受けた個人的コレクションでPricelessです。
チャンピオンを名乗る重要な裏付けになっています。
8.記念貨
1998年に3種類、2006年に2種類、2016年に2種類、2018年に1種類の記念貨が発行されており、特に3種の金貨は非常に人気も価格も高い。勿論、全部持っています。
9.ウイリアムテル
1986年~1990年にかけてプラチナ又はパラジウムで打ったスイス建国700周年を記念するコインが発行されました。デザインは1986~1987年のウイリアムテル親子像、1988年~1990年の老人像、1989年~1990年の息子像(パラジウム製)の3種類。合計発行枚数は10万枚以上ですが、プラチナやパラジウムが発売時に高騰したため、99.5%が溶解され、残っているのは合計500枚程度です。そのうち半分が1986年銘で占められ、残りの6種類は合計しても250枚しかありません。
このことを知っている人は少ないが、私は発行元から直接聞いて、推奨を受けております。特に1989年の老人像は12枚位しか残っていないと推定されイチオシです。射撃祭シリーズ全体を見渡しても最も稀少な部類に属します。私はアンチクア社に頼み込んで譲ってもらいましたが、明らかに出し渋っていたので、今後は非常に入手が難しくなることが確実です。
10.バラエティ(手替わり)
元のコインと少しだけ違うコインが30種類以上存在します。そのうち、カタログに掲載されているのは8種類に過ぎません。他のバラエティは私や収集仲間が発見し、私の著書で紹介されたものです。
十円玉でギザジュウというのがあるでしょう。普通の十円玉はツルツルですから
種類が少し違うということがわかるでしょう。
ただ、ギザジュウと違うのは通常なら文字が刻まれている年銘のコインのエッジ(フチ)がギザギザだったり、逆にツルツルが普通の年銘なのにギザギザだったりするものがある。スペルが違ったりするものもあります。
非常に珍しいものが多く、オークションでも人気があります。
私は20種類以上持っています。
11.金型
通常は金型はコインを打ち終わったら壊してしまいますが、ミハエル社長の計らいで、悪用を防ぐために小さなキズを付けた上で譲ってくれました。
私は26種類持っています。
★以上、1枚1枚について想い出があります。
入手のエピソードとともに射撃祭コインの集め方、将来値上がりが期待できる、有望なコインの推奨等も行いますのでお楽しみに